日本でヨガに関する国家資格はありません。
一方で世界に目を向けると、世界100カ国以上に約8万名の登録者がいる「ヨガアライアンス」がヨガ資格発行団体としては断トツトップです。
そのため国際的なヨガ資格として広く認められるようになり、日本でも登録者が増えています。
ヨガインストラクターとして活動したり、ヨガスクールを運営したり、海外でヨガを指導したりする際は、クオリティを保証するものとしてヨガアライアンスの資格が重宝されている、という現状です。
世界100カ国以上で約8万名が登録するヨガ資格 ヨガアライアンス
[難易度★★~★★★★/取得期間:1カ月~3年]
約8万人以上が受講する、世界的に高い信頼と評価を得ている人気の資格。
ヨガインストラクターの採用でもヨガアライアンス資格が重視されることもあり、ヨガインストラクターとして持っておくべき必須の資格です。
インド政府主導の検定 ヨーガ検定
[難易度★★★~★★★★★/学習期間:2年以上]
インド政府が2015年に制定したヨーガ検定です。
インド政府AYUSH省後援でQCI(Quality Council ofIndia/インド品質協会)に帰属しています。インド政府主導のヨーガのスタンダード化、ということで注目を浴びていますが、インドを除いては、日本で数回試験が開催された程度でまだ広まりがみられません。
体の歪みを改善するヨガ アイアンガーヨガ認定指導員
[難易度★★★★~★★★★★/学習期間:5年以上]
アイアンガーヨガは、B.K.S.アイアンガー師により考案されたヨガのスタイルです。
アライメントを重視し、ポーズを長くホールドするハタヨガのスタイルで、ブロック・ボルスター・ベルトなどの道具を多く使用します。
「認定指導員になるには3年の経験を経て、指導員の為の2年のプログラムを習得し、世界基準の認定試験を通過することが必要です。」(日本アイアンガーヨガ協会ウェブサイトより抜粋)
とあるように、最低5年アイアンガーヨガを学ぶ必要があります。最初の認定レベルであるIntroductory Level2から、Junior Intermediate Level1,2,3、Senior Intermediate Level1,2,3、Junior Advanced Level1,2,3、Senior Advanced Level1,2と認定レベルが上がっていき、その都度試験に合格する必要があります。日本国内には約120名の認定指導員がいます(2019年8月現在)。
呼吸と動作を調和させたダイナミックなヨガ アシュタンガヨガ正式指導者資格
[難易度★★★★~★★★★★/学習期間:5年以上]
アシュタンガヨガは、パタビジョイス師により考案されたヨガのスタイルです。
呼吸と動作を調和させダイナミックに動くハタヨガのスタイルで。ポーズの順番、視点、呼吸、マントラが決まっています。Level 1 Authorisation、Level 2 Authorisation、certicicationと3段階で認定レベルが上がっていきます。日本国内には約30名の正式指導者がいます(2019年8月現在)。
インド政府主導の検定 ヨーガ検定
[難易度★★★~★★★★★/学習期間:2年以上]
インド政府が2015年に制定したヨーガ検定です。
インド政府AYUSH省後援でQCI(Quality Council ofIndia/インド品質協会)に帰属しています。インド政府主導のヨーガのスタンダード化、ということで注目を浴びていますが、インドを除いては、日本で数回試験が開催された程度でまだ広まりがみられません。
最近ではヨガインストラクターのほとんどがRYT200を取得しています。さらにインストラクターではなくても自分自身の学びを深めるために受講する人もたくさんいます。
そんなポピュラーになりつつあるRYT200。
この資格を持っていたら指導者として十分か?というと、それはNO。
ヨガアライアンスとしての見解は、認定制度を開始した当初から “RYT200はあくまで基礎レベル” であり、健康な人にヨガを伝えることを前提とした必要最低限の知識、技術のレベルを保証するもの。200時間のカリキュラムにはヨガインストラクターとして基本的なヨガの基礎知識と安全なクラスを行うために最低限押さえておきたい内容が収められているのです。つまりこの資格があればどんな方でも対象にしたクラスができるかというと、そうではありません。
“ヨガが健康にいい” という認識が世間一般に広まっていく中で、様々な人がクラスに参加されるようになりました。それは自分自身に関心を持つ方が増えているということでもあり、ヨガの素晴らしさがたくさんの方に広まることは指導に携わる側にとって喜ばしいことでもあると思います。しかし今後ヨガをする人口の増加や求められるニーズがますます多様化していく中で、より指導者としての対応力が求められることは明らかだと思います。
クラスの安全性・快適性を守り、より多くの方にヨガの素晴らしさを伝えたい!と思うなら、それに見合う知識や経験がなければ指導者としての覚悟や責任を持つことはできません。
最近では、個別具体的な対応が必要となるクラスのニーズを多く感じます。
それはヨガをする上で専門的な知識が必要とされるクラス、例えば注意や配慮が必要な産前のヨガ(マタニティヨガ)や、発達過程にある子どもの身体の知識が必要とされるキッズヨガ、また年齢による身体の変化により様々な身体的制限や不調を抱えるシニアを対象としたヨガクラスなどです。
しかし上記のような、より専門性を求められるクラスを安全に行うためには、200時間(RYT200)の内容では足りないのです。なぜなら200時間はベーシックなレベルであり、基礎的な内容の学びにとどまるからです。
より高度なニーズに対応するためには、プロフェッショナルとして専門的な学びを深め実践を積むことは必須。ヨガアライアンスは、そのために500時間のトレーニング(RYT500)を用意しています。
RYT500のカリキュラムは、シニアヨガ、マタニティヨガなど、さらに専門性を高めた内容の必修講座があり、他にもより専門的な知識を深められる選択科目も充実しています。
例えば大学で言えば、RYT200が1~2年生で学ぶ基礎科目だとすると、RYT500は3~4年生で学ぶ専門科目というようなイメージです。世界的にも今のヨガを取り巻く現状を見ると、ヨガの急速な広まりとともに求められる指導者としての要件やレベルも幅広く、多岐にわたります。
日本においては、医療機関や学校、行政と連携してより多くの人の健康に役立てようという取り組みや、超高齢社会を迎え近年介護施設におけるシニアヨガの需要も急速に増えてきています。
また、身体的・精神的な特徴や不具合(病気・障がい)を抱えている方にも、ヨガを必要とされる場面も増えてきました。近年、ヨガが広く普及することにより、今後ますます様々な場面でヨガの需要が増えていくことが予想されます。その時、知識と経験に裏付けられた指導者が求められるのは言うまでもありません。
2019年6月、ヨガアライアンスから新スタンダードが発表され、日本では京都、大阪に続き東京(アンダーザライトヨガスクール)で新スタンダードの説明と日本のヨガの現状をヒアリングするためのカンファレンスが開催されました。
非営利団体であるヨガアライアンスは、ヨガの平等性を大切にしているという点からも、どんな身体状態の人でもヨガをできる環境を整えること、そしてヨガを学びたい人が継続的に学べる環境を提供していくことを目指しているそうです。
特に、これから需要の高まる、専門的な分野でのクラスを安全に行える指導者の育成を最重要課題として、今回新スタンダードプログラムへ変更に至ったと言う経緯もあります。
今後ヨガアライアンスも様々なニーズに対応できる指導者育成に力を注ぎ、継続的な学びを可能にするためのサポートや、資格取得者への支援体制の充実を目指し、大きく変わっていく方針との発表もありました。
今回のカンファレンスを通して、ヨガ指導者として “社会で求められるヨガ” のニーズの変化とともに指導者側もレベルアップをしていくことの大切さを強く感じました。
年間1,200名が学ぶ「ヨガアライアンス」実績No.1の正式認定校(RYS300)。 「日本初」単位制コースを開始したヨガスクールのパイオニア。ヨガアライアンスの上級資格コース、RYT500の受講者日本一。
ヨガアライアンス/クリパルセンター公認ヨガスタジオ。完成されたポーズを目指すことよりも、内面で実際に起きていることを受け入れることを大切にしているクリパルヨガ。「クリパル」とはサンスクリット語で「慈しみ」という意味で、
その名の通り、一人ひとりの体験を尊重すること、日常に応用しやすく、誰にでも安全に楽しめることが特徴です。
カナダに本部を置く「シヴァナンダ・ヨーガ・ヴェーダーンタ・センター」の日本唯一のセンター。シヴァナンダ・ヨーガは呼吸法、太陽礼拝、12の基本ポーズ、瞑想などを行う、伝統的なヨガの流派。5つの柱(適切な運動、適切な呼吸、適切なリラクゼーション、適切な食事法、ポジティブな思考と瞑想)を中心に、健康的な体と心も調和を図ります。